台風11号が昨日9月1日(日)21時にフィリピンの東で発生しました。
南の海上は熱帯擾乱(台風・熱帯低気圧)の発生しやすい状況となっており、すでに9月2日(月)午前9時の天気図には熱帯低気圧があります。
今のところ、この熱帯低気圧はあまり発達しない見込みですが、これとはまた別に新たな熱帯擾乱が発生し、日本に影響を与える恐れがあります。
台風11号発生!列島への影響は限定的!
日本列島に大きな影響を与えた台風10号(サンサン)は、昨日9月1日(日)正午に熱帯低気圧に変わりましたが、昨日9月1日(日)21時、フィリピンの東で、台風11号「ヤギ」が発生しました。
台風11号はフィリピンの東を発達しながら北上し、9月4日(水)に進路を西よりに変えて、バシー海峡へと進む予想です。
日本列島に直接的な影響はない見込みですが、沖縄では先島諸島を中心に高波などの影響を受ける可能性があり注意が必要です。
新たな熱帯擾乱発生の可能性もあります!
南の海上は積乱雲の発達しやすい状況となっています。
9月2日(月)午前9時の天気図には熱帯低気圧がありますが、これは今のところあまり発達しない予想です。
ただ、今後新たな熱帯擾乱(台風や熱帯低気圧)が発生し沖縄周辺に北上する可能性があります。
来週前半にかけて複雑な動きをとる可能性もあり、今後の動向に注意が必要です。
動き次第では熱帯擾乱周辺の暖かく湿った空気が本州付近にも流れ込む可能性があります。
最新の気象情報・台風情報を確認してください。
9月も台風シーズンが続きます。
平年値を見ますと、9月も発生数は5.0個と8月に次いで多く、上陸数は1.0個と8月と同じくらいです。
今年前半は台風の発生は少なくなりましたが、8月は台風発生が相次ぎました。
9月も目先、台風の発生が続く可能性があります。
長期予報でもこの先、日本の南の海上では積乱雲の発生が多い予想です。
また、偏西風が平年に比べ北よりを流れやすい見込みです。
偏西風が北よりだと、台風が日本列島に近づいた際に台風を流す風が弱く台風10号のように動きが遅くなる可能性があります。
まだ台風シーズンは続きますので改めて非常持ち出し袋やハザードマップの確認をしておいてください。
越境台風にはならず
なお、ハワイの西を進んでいたトロピカル・ストームHoneが日付変更線をこえて、越境台風になる可能性がありましたが、トロピカル・ストームHoneは9月2日(月)9時には180度経線に達したものの、台風の基準には達せず気象庁は熱帯低気圧と解析しました。
※日本の気象庁とアメリカの気象機関とで、太平洋の台風や熱帯低気圧を監視するエリアが決まっています。
日付変更線(経度180度線)の東側、北西太平洋が気象庁の担当エリアで東側の太平洋北部と中部がアメリカの担当エリアです。
アメリカの担当エリアで発生した「ハリケーン」や「トロピカルストーム」が日付変更線を超えて日本側に入ると監視の担当がアメリカの気象機関から日本の気象庁に変わり「台風」と呼ばれるようになります。
昨日9月1日は防災の日でした!
日ごろから災害に備えてシミュレーションしていれば、いざと言うときに役立ちます!
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